株式会社は四半期ごとに決算を発表していますが、決算発表後に株価が急上昇している銘柄の特徴や
決算発表の影響度合い、どういった決算で株価が上昇したかを調べ、今後も伸びそうな材料を持っているかなどを確認しながらお伝えしたいと思います。
経営状況などのファンダメンタル的なアプローチで、今後の投資に役立つような情報を探してみます。
この記事を見て分かること
- 決算発表後伸びない企業の特徴
- 決算発表後伸びる企業の特徴
- 今後反応がありそうな企業
7月3週目の注目銘柄
7928 旭化学工業 発表後伸びない企業
電動工具向けなどの工業用の樹脂の成型や加工を行う企業です。
項目 | 2020年8月期 第3四半期 | 2021年8月期 第3四半期 | 前年比 |
売上高 | 5722百万円 | 7604百万円 | +32.9% |
営業利益 | -3百万円 | 582百万円 | – |
経常利益 | 38百万円 | 544百万円 | – |
親会社株主に帰属する 四半期純利益 | -18百万円 | 352百万円 | – |
この企業をピックアップしたのはかなり業績が好調だからでした。

このグラフを見るとわかるのですが、
1Qからかなり業績が好調で3Qではもうすでに前期の通期よりも利益が出ています。
こんな好決算なのに株価はさえません。

赤く囲んであるところが直近の株価です。
出来高が増えているところが決算発表直後ですが、株価は少し下げています。
原因を探ってみると

週足チャートで見ると赤く囲んだところの2021年1月にかなりの出来高が増えているところで一気に株価上昇しています。
ここがちょうど1Qの決算が発表されたのですが、決算内容が好調で一気に買われたのですね。
3Qの発表時点で今期の業績の良さは織り込み済みなので株価に反映され上昇しませんでした。
9326 関通 決算発表後株伸びる企業
ECや通販の物流支援サービスを主に行っている会社で、自社開発ソフトを販売しています。
楽天Gと資本、業務提携しているみたいです。
項目 | 2021年2月期 第1四半期 | 2022年2月期 第1四半期 | 前年比 |
売上高 | 2179百万円 | 2727百万円 | +25.2% |
営業利益 | 43百万円 | 184百万円 | +322.1% |
経常利益 | 32百万円 | 171百万円 | +430.7% |
親会社株主に帰属する 四半期純利益 | 23百万円 | 117百万円 | +406.4% |
この会社も業績はかなり好調です。

先ほどの旭化学工業のパターンで行くと1Qでかなりの好決算を出しているので株価は上昇しそうです。

ということで決算発表後に出来高を増やしながら、一気に株価が上昇しています。
なんと決算発表後38%も株価が上昇しています。
7月4週目の注目銘柄
7月3週目の状況を踏まえて見ていくと伸びそうな企業もありそうですね。
2268 B-Rサーティーワンアイス 7月21日に発表
言わずと知れたアイスクリームを販売するサーティーワンアイスですが、業績も良さそうです。
項目 | 2020年12月期 第2四半期 | 2021年12月期 第2四半期 | 前年比 |
売上高 | 7821百万円 | 8424百万円 | +7.7% |
営業利益 | -140百万円 | 489百万円 | – |
経常利益 | -153百万円 | 536百万円 | – |
親会社株主に帰属する 四半期純利益 | -63百万円 | 331百万円 | – |
この表の業績だけ見ると赤字脱却くらいにしか見えないのですが前期と比べ分かったこともあります。

この企業の注目するところはもうすでに2Qまで発表されてはいますが、すでに前期の3Qに迫る勢いです。
またそれだけでは無くこの企業の業績は後半期に一気に伸びていますので、今後さらなる業績の上方修正が期待できそうです。
決算短信にも記載あったのですが、デリバリーでの販売などが好調なようです。
ここからは予想ですが、巣ごもりで暖房をかけた室内にいると、のどが渇いたり、熱くなったりすることで、冬などの寒い季節が集中する前半期でもしっかり、需要が取り込めたのかと思います。
今後もいろいろなマーケティング戦略があるみたいで、後半期の伸びに期待ですね。
6594 日本電産 7月21日に発表
HDDの精密小型モーターなどで世界首位の大企業です。
今後はBEV(バッテリー式の電気自動車)用のモーターなども生産していくとの話もありますので今後も大注目の企業です。
項目 | 2021年3月期 第1四半期 | 2022年3月期 第1四半期 | 前年比 |
売上高 | 336876百万円 | 447470百万円 | +32.8% |
営業利益 | 27793百万円 | 44555百万円 | +60.3% |
経常利益 | 20058百万円 | 33451百万円 | +66.8% |
親会社株主に帰属する 四半期純利益 | 20422百万円 | 38698百万円 | +89.5% |
1Qの決算内容は良さそうです。

前期、前々期よりも良きなっています。このまま積み上げていけば、通期でも会社予想に到達しそうです。
来週以降の反応はどうかわかりませんが、長い目で見ると車載用モーターの事業でどれだけ利益を上げられるかに注目していきたいです。
現在はまだ開発費用がかさみ、減益要因にもなっていますが、一定の開発が終わり量産体制が取られたら一気に巻き返しがありそうです。
以前注目したバイク王がさらに続伸して55%も株価が上昇しています。
出来だなど需要の増加も見ながらこういった企業に注目してみると、短期的なトレードにはいいかもしれないです。
サーティーワンのように後半に業績が伸びるような企業は、先回りして購入してみても面白いかと思いました。
ただし「麦わら帽子は冬に買え」みたいな格言もあります。
織り込み済みなのかは来週わかりそうです。
まとめ
決算発表後の企業を見ていくと、1Q発表時に前期の業績をすでに上回るような発表があるとかなり反応が良い感じがします。
逆に1Qで反応すると、通期ではすでに織り込み済みになります。
1Q発表企業に注目して今後は見ていきたいです。
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