みなさんがよく利用する橋梁・トンネル・鉄道施設。
そんな社会インフラの補修・補強を専門とする企業ショーボンドホールディングス(1414)を紹介します。

ショーボンドHDはこんな企業です
会社概要
沿革
1958年に昭和工業株式会社として設立
1963年株式会社ショーボンドに社名を改称
2008年持株会社としてショーボンドホールディングスを設立して今に至る
60年以上歴史のある会社となっています。
ショーボンドという名前は開発した接着剤の商品名から取られているようです。

昭和工業のボンドでショーボンドか・・・
事業内容
橋梁やトンネルの社会インフラから歴史的な建物の補修までさまざまな補修・補強工事を専門としています。

なんと大阪城の補修工事も行ったみたいです!
特徴的なのが社会インフラを一から作り上げていくわけでは無く、補修・補強に特化しているところです!
ここで魅力的なのが今後の日本のインフラ整備状況では国土強靭化という国策も継続。
今後の日本の経済状況から新設されるよりも補修・補強がさらに多くなる。
天災なども気候変動の影響もうけ多くなることでこの会社への受注が増えそうです!

こういった観点から魅力的なため会社の経営状況を見てみます!
経営状況
2021年度6月期の決算資料を基に経営状況を見ていきたいと思います。
貸借対照表(バランスシート)
まずは会社の資産の源泉と運用形態がわかる貸借対照表(バランスシート)をみてみます。
経営状況はとてもよくほぼ無借金経営を実施しているとても優良な企業です。

ほぼ無借金としているのは一応負債として188億円分計上されているからです。
しかし内訳をみると支払手形や未払金などが大半を占め
まさに無借金で経営されています。
また自己資産比率は82.9%とかなりの高水準で長期投資に向いている超盤石企業です。

少し簿記やビジネス会計検定で勉強した知識が活かせたかな(笑)
損益計算書(P/L)
続いて1年間の経営状況がわかる、損益計算書(Profit and Loss Statement略してP/Lとよく言われます)を見ていきます。

決算資料には損益計算書と同じ数値を使い業績がまとめてあります。その数値も見ながら見ていきます。
損益計算書は売上高から売上総利益⇒営業利益⇒経常利益⇒税金等調整前当期利益⇒当期純利益の順に計算されていきます。
2021年度6月期は売上高・売上総利益ともに前年度比で増加しています。
売上総利益は粗利益とも言われ売上高ー売上総利益で計算されます。

投資の神様バフェットもこの数値の大きさを見ています。
そして営業利益、経常利益、税調整前当期純利益、当期純利益すべて増加しています。

ただしこういった損益計算書の数値は1年間の数値しか表されません。
単年度だけ業績が良いこともありますので過去の業績や来期の予想も見ることが必要です。
決算資料には前3期実績と来期の予想した業績も載っていました。
来期予想までずっと右肩あがりで業績も安定しています。
キャッシュフロー

キャッシュフローは3種類あります。
営業活動で得たお金を表す営業キャシュフローと投資活動で得た投資キャッシュフローと財務活動で得た財務キャッシュフローです。
2021年6月期時点では営業キャッシュフローはプラスですが、前年度と比べると少し少なくなっています。
これは当期純利益がプラスになっているのですが、売上債権と呼ばれる売り上げの回収ができていないものが増えていること。
未成工事受入金が前期よりも少なくなっていることが原因です。

特に大きな問題はなさそうです。
投資キャッシュフローはマイナスとなっています。
前期が大きくプラスになっているのは有価証券などの売却があったからです。
前期の資料を見ましたが何を売却したかは詳しく記載されていませんがその影響が大きかったです。
投資キャッシュフローはマイナスであれば投資を実行した。プラスであれば何か売却などしてお金が増えていることが多いです。

基本的に投資のキャッシュフローはマイナスになっていても、営業キャッシュフローでしっかり稼げていれば問題ないです。
財務キャッシュフローはマイナスとなり配当金の支払いが大半を占めています。
株価の推移と評価
かなり良い経営状況で株主還元も積極的な企業ですが株価と評価を見てみます。

株価チャートは2012年くらいから現在まで表示しています。
業績に伴ってきれいに右肩上がりとなっています。
2012年比で約5倍になっています。
株価 | 4895円 |
PER | 22.91倍 |
PBR | 2.90倍 |
配当利回り | 2.21% |
評価指標ではそれほど割高でもないです。
配当利回りも標準的な配当は出ています。
8期連続増配・配当性向50%と株主還元にも積極的な企業なので人気もありそうです。
今後の投資検討
アナリストの評価も高く、業績好調・株主還元に積極的な企業なのでぜひ投資してみたいです。
直近では相場全体的に下げてきていますので少しずつ買いまして行きたいと思います。

マネックス証券のワン株を利用して小さく買い増ししていきたいです。
